先月は用事が重なって、金沢と東京に数日ずつ、相次いで行ってきました。
金沢を訪れるのは4回目、そして実家が埼玉なので、金沢も東京も少しは土地勘があります。用事の合間にちゃっかり、一人で観光してきました。
金沢は紅葉真っ盛りでした。写真を撮ることに興味が無い私も、思わず撮りたくなる鮮やかさ!
実物には敵わないのですが、最後に写真を載せますね。
東京では合間に美術館へ。
三菱一号館美術館のヴァロットン展、とても面白かったです。19世紀末のパリで活躍したフェリックス・ヴァロットン(1865〜1925)の木版画に焦点をあてた展覧会でした。
会場に入るとモノトーンの世界‥でも描かれた人々は生き生きとして、今にも動き出しそうです。また、目の前に起きている情景の、どの一瞬を何に注目して絵にするかという、ヴァロットンの視点が面白いのです。
有名人の肖像画も何点かあり、音楽家ではシューマン(1810〜1856)がありました。
シューマンは何枚かの写真が残っており、肖像画はその中の一枚のポーズに近いのですが、表情が写真とは少し違うのです。目を閉じて何かを考えるようにも、うたた寝しているようにも見える表情で描かれています。この表情の写真もあったのでしょうか。
シューマンの晩年は精神を病んでいます。
ヴァロットンはシューマンをどう思いながら描いたのでしょうか。興味深いです。
会場の壁には、版画の中の人や動物が動いている映像があったり、壁に大きく描かれた絵の前で記念撮影すると、自分も版画の中の人物のひとりになれたりと、ちょっと楽しい仕掛けもありました。
金沢も東京も、あれもこれもと詰め込み過ぎたようです。スマホの歩数計を見たら1日で14,000歩も歩いていました!
運動不足解消どころか本当にクタクタで足も痛くなり、Suicaを落とすという思わぬハプニングまでありましたが、良い時間でした。
金沢の写真
順番に、鼓門、兼六園のことじ灯籠と松の雪吊り、兼六園の山崎山の紅葉 2枚、尾山神社神門、尾山神社境内の紅葉