教室名の『アンディムジーク』は、1817年に作曲されたフランツ・シューベルトの歌曲『An die Musik(音楽に寄せて)』から名付けました。
その曲との出会いは遡ること数十年前。
高校の音楽の時間にドイツ語で歌ったのですが、初めて聴いた時に、その気品ある凛としたメロディー、力強い端正なピアノ伴奏の美しさにたちまち魅了されたのです。
そして何より、メロディにドイツ語の深い響きをのせて歌うことが、難しくても楽しくてたまらなかったのを記憶しています。
当時の教科書の『An die Musik』の日本語訳は『楽に寄せて』。『音楽』ではなく『楽』とは当時でも古い言い回しですが、歌詞の意味を知って高校生ながら共感し「いつも音楽と一緒に生きていきたい。音楽に関わっていきたい。」と、勝手に自分の進路に思いを馳せながら歌っていたのでした。
歌詞であるフランツ・フォン・ショーバーの詩では、芸術=音楽に対する溢れんばかりの賛美と感謝を歌っています。
私の備忘録として 笑
歌詞の日本語訳(訳 石井不二雄 CDの解説からお借りしました)を載せておきます。
音楽に寄せて
やさしい芸術よ 何と数多くの灰色の時
人生に容赦なく煩わされた時に
私の心に火をつけて温かい愛情を感じさせ
よりよい別世界に運んでくれたことでしょう!
あなたの竪琴から流れ出る溜息が
あなたの甘く清らかな諧音が
しばしば私によりよい時の天国を開いてくれました
やさしい芸術よ 私はそれをあなたに感謝いたします!
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